HISTORY – #EPISODE-03

HISTORY#EPISODE-03

未来像へ限りなき挑戦

生まれ変わる会社プラン

30年先を見越したGMP適合工場の建設を果たした佐藤薬品工業は、昭和56年(1981)4月30日、創立30周年を迎えた。佐藤薬品工業では、この年を大きな節目としてとらえ、将来を見据えたビジョンづくりに取り組むことにした。
その青写真は、全部門にわたってスタッフを強化するというプランだった。優秀な人材の育成および強化、最新機械設備の導入、合理化の徹底的推進で、端的にいえば、少数精鋭主義企業へと生まれ変わるプランである。

開発面では、時代に即した新製品の開発と製剤技術の研究を高める。営業面では医家向け製品、受託加工、配置薬の3本柱を強化、拡充することだった。さらに福利厚生面の一層の充実が掲げられた。そして、この青写真を土台として「100億円企業」へ向けて全社員が一丸となって限りなき挑戦を続けることになる。

苦境ものかは、ジャンプまたジャンプ

売上が伸び悩む中で、将来に向けてのビジョンを実現するため設備投資が進んだ。昭和56年(1981)に高速四方シール機を、さらに、大型赤字計上前年の昭和59年(1984)も当然のごとくに欠かすことはなく、6列スティック包装機を導入して、包装ラインを充実させた。

他のラインでは、昭和57年(1982)にはOCF高性能全自動カプセル充填機2台を加えて計18台に拡充、日産700万カプセルという高生産ラインが稼働するようになった。そのうえ高速打錠機5台を新たに導入し、日産能力を150万錠まで高めた。また、昭和59年(1984)に増設した混合撹拌機とエッグペレッターによって、造粒工程も一新した。